外科とはどういったものか

病院を診療する際に分かれる内科と外科だが、この2つの大きな違いは「手術で治療するのか、薬を活用して治療するのか」という2点がもっともわかりやすい違いだろう。内科の場合は、内臓や血液、神経などに対する薬を服用しての治療が一般的であり、風邪の症状の場合はほとんどの人が内科を受診することになるだろう。一方、外科の場合は、骨や内臓、皮膚、神経などに対し、手術が必要となる病気を扱うのが一般的だ。内科と外科には、このようにわかりやすい違いがある。

看護師の仕事内容においても、内科と外科では大きく異なる。内科看護師と外科看護師を比べた場合、内科看護師は診察の介助がメインの仕事だ。血圧の測定や聴診のサポートなど、医師が患者をスムーズに診察できるように気を配ってサポートする必要がある。一方の外科看護師は、問診表をもとに患者の状況を把握し、緊急度の高い患者の優先順位を決める業務や、診察の際の医師のサポートを行う業務が一般的な仕事内容だ。

外科では手術を行うことが一般的なため、外来ではなく病棟に所属する外科看護師は、入院している患者の手術前後のケアも重要な業務となってくる。そのほか、医師に代わって患者のバイタルチェックをしたり、入院患者の身の回りのサポートをしたりするのも仕事の一環だ。また、入院患者の入退院にも対応しなければならない。以上のことから、内科と外科だけでなく、外来と病棟においても、外科看護師として働くことに違いが出てくるのだ。